
旭川市とドーハ市という異なる文化・環境・産業を持つユネスコデザイン都市が連携し、「プラスチックに頼らない未来」をテーマに、デザインの力によって社会課題の解決に向き合うことを目的として、2025年11月5日より「Green Humanitarian Design Competition」を開催しました。両都市から多数の意欲的な提案が寄せられ、素材・技術、社会システム、プロダクト、空間、さらには思想や表現に至るまで、多様なアプローチによる質の高い作品が集まりました。最優秀賞及び優秀賞を選定いたしましたので、下記の通りに応募、提出作品、審査経過及び結果を発表いたします。
コンペティション応募状況
(1)応募登録数
・旭川市 17件 ・ドーハ市 69件
(2)提出作品数
・旭川市 13件 ・ドーハ市 14件
審査経過
(1)一次審査実施日:令和8年2月18日
一次審査通過作品数:旭川市5作品、ドーハ市5作品
(2)二次審査:オンラインにて随時実施
旭川側受賞者


最優秀賞:Forest Well ~「買う水」から「分かち合う水」へ~
旭川市立大学 菅原晴道 氏
優秀賞:「廃棄」を「みのり」へ変えるデザイン
旭川農業高等学校 藤倉瑛人 氏
ドーハ側受賞者


最優秀賞:ORI-SORA
カタール大学 ノーラ・アル・エマディ氏 (Qatar University, Noora Al Emadi)
優秀賞:Uki-Kigumi Asahikawa Shelter Project
リーム・カーン氏 (Reem Khan)
全体講評
本コンペティションでは、「プラスチックに頼らない未来」というテーマに対し、非常に多様かつ質の高い提案が集まりました。提案内容は大きく、
・素材・技術による解決
・社会システムやサービスの設計
・プロダクトや空間のデザイン
・思想や表現による問題提起
といった複数のアプローチに分かれ、それぞれが異なる視点から課題に向き合っていました。
特に高く評価された点は、次の3点です。
①都市間連携の視点
旭川の森林・木工・クラフトの文化や技術と、ドーハの砂漠・海・文化的背景を結びつけた提案が多く見られ、単なる地域課題にとどまらず、グローバルな視点で構想された作品が目立ちました。
②実装性の高い提案
具体的な仕組みや運用方法まで踏み込んだ提案が多く、単なるアイデアにとどまらず、実現可能性を意識した提案へと発展していました。
③問題の本質へのアプローチ
単なる素材の代替ではなく、消費行動や社会構造そのものを見直す提案も多く、テーマに対する理解の深さが際立っていました。
今後の予定
令和8年6月18日から21日まで開催予定の旭川デザインウィークにおいて、ドーハ側の最優秀受賞者のほか、ミュージアム関係者2名の来旭を予定しております。会期中は、旭川駅における展示を予定していますので、ぜひご覧ください。ドーハ関係者との意見交換の機会も設ける予定です。
なお、中東地域の情勢の影響により、ドーハ関係者の旭川訪問日程については変更となる可能性があります。また、ドーハ側で予定している関連事業についても、当初4月を予定していた開催時期が、11月または12月に変更となる可能性があります。その場合、旭川側最優秀受賞者のドーハ訪問についても、11月または12月頃となる見込みです。




