「旭川フードミーティング vol.2」
1 日時および会場
日 時:令和6年11月29日(金)
・第1部 18:30〜19:50
・第2部 20:00〜20:40
会 場:旭川市大雪クリスタルホール2階 レセプション室
(旭川市神楽3条7丁目)
2 講師
● 第1部:基調講演
「ミネラル不足はこうして改善する」
(一社)ナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会
代表理事 中戸川 貢 氏
● 第2部:トークライブ
中戸川 貢 氏 × 尾崎 満範 氏
デザインスタジオ・オザキ 代表 尾崎 満範 氏
3 参加者数
計 92名
4 概要
◆ 第1部:基調講演
現代型「新型栄養失調」とミネラル不足の実態
基調講演では、現代の食生活に潜む“新型栄養失調”の実態について、具体例を交えながら解説が行われました。
かつてのような「飢餓による栄養不足」ではなく、
カロリーは十分なのに、タンパク質やミネラルが不足する栄養失調 が急増しているのが特徴です。
● 新型栄養失調が起こる背景
- 外食・加工食品の利用増加
- 加工過程でミネラルが失われる
- 添加物(特にリン酸塩)が腸内でミネラル吸着→排泄を促進
- 「偽卵」「偽チーズ」などの低栄養加工食品の増加
これらにより、若い世代〜高齢者まで幅広い世代でミネラル不足が深刻化 していると指摘されました。
● ミネラル不足が招く健康リスク
- 精神的不調(イライラ・不安・うつ傾向)
- 免疫力低下
- 高齢者の筋力低下(タンパク質不足と併発)
- 認知症リスクの上昇
とくにタンパク質不足は高齢者の要介護化に直結するため、食生活改善が重要とされました。
● ミネラル不足を防ぐための実践的な工夫
- ミネラルを多く含む食材を選ぶ
- 添加物の少ない食品を選択
- 煮汁を活用し、栄養を逃さない
- 唐揚げ、煮干し、卵など手軽なタンパク質源の活用
- コンビニ食でも、具材追加やふりかけでミネラル補給
- 「無添加だけにこだわりすぎない」柔軟な姿勢
中戸川氏は、
「食事はストレスなく楽しむことが最も大切」
と強調し、無理のない範囲で改善を続ける“現実的なアプローチ”の必要性を説きました。
◆ 第2部:トークライブ
“家庭の食卓でできるミネラルの工夫”をテーマに対話
第2部では、尾崎氏が聞き手となり、
普段の食材選びや調味料の選び方 をテーマに対話形式で議論が進みました。
● 食材・調味料の選び方(具体例)
- 塩:加工度の低い天日塩はミネラルが豊富
- 砂糖:黒糖・てんさい糖はミネラル量が多い
- 蜂蜜:非加熱蜂蜜は血糖値の上昇が緩やか
- 発酵食品:腸内環境を整え、免疫力向上に寄与
- 調味料全般:伝統製法・無添加のものが望ましい
外食時にもミネラル補給ができる“携帯ミネラル”の活用法も紹介され、
家庭でも外でも取り入れられる実践的なアドバイスが多数共有されました。
● 食生活改善の考え方
- いきなり100%の無添加を目指す必要はない
- 「方向性(ベクトル)」を意識して食生活を少しずつ改善する
- 小さな変化の積み重ねが、健康維持につながる
参加者から寄せられた質問にも丁寧に回答し、食品表示の読み方、醤油やみりんの選び方、
特定食材のメリット・デメリットなど、日常に役立つ知識が多く語られました。
5 まとめ
“無理なく続けられる健康的な食生活”のヒントが満載の会に
今回の「旭川フードミーティング vol.2」では、
日々の忙しい生活の中でも取り入れられる食の工夫や、
健康的な食生活への現実的なアプローチが多く紹介されました。
- ミネラル不足という現代的課題を理解できた
- 食材や調味料選びのポイントがわかった
- 外食やコンビニ食でも改善できる方法を学べた
- 食事は“楽しむこと”が最も大切であると再認識できた
多くの参加者から好評を得た本イベントは、
旭川の食と健康を考える機会として大変意義深いものとなりました。







