1.日時及び会場
日時:令和4年7月23日(土) 14:30から16:00
場所:あさひかわ北彩都ガーデンセンター(旭川市宮前2条1丁目)
2.講師
MOOI 高田大輔氏(クリエイティブディレクター/デザイナー)
こびんDesign 谷越のりあき氏(グラフィックデザイナー)
デザインスタジオ・オザキ 早苗智佳氏(デザイナー/イラストレーター)
3.参加者数
26名
4.概要
旭川市及び札幌で活躍するデザイナー3名から,デザイナーになったきっかけや,仕事のやりがい,難しさなど「デザイナー」という職業についてトークを開催した。
○3名からそれぞれ仕事を紹介
(早苗)
これまで手掛けた,冊子,パンフレットなどの事例からデザイナーの仕事を説明。下書きからイラストの作成までの流れを説明。
(谷超)
7月にオープンした「ここはれて」のロゴをクライアントと一緒に作成する流れについて説明。その他に当麻のサウナ施設のアートディレクションやOMO7旭川の動物ぬいぐるみショップの取り組みを紹介。
(高田)
神恵内漁業部での活動紹介。女性部と一緒にロゴやコピー『魚よ。もっともっと美味しくなれ。』の作成に至った経緯について説明があった。特に海産物売り場は男らしい者が多いことから,女性らしい柔らかいデザインイメージした思いなどを説明。
○座談会トーク
⑴デザイナーになった経緯は?
(高田)
大学でデザインを勉強していたわけではないが,英会話講師時代,英会話の宣伝の看板を作っていた。デザイン会社に入ってスキルを学び独立。
(谷越)
小さい時から学校で絵を描いていた。専門学校に入るお金がなかったため自衛隊に入ったが,デザインを学ぶため専門学校に入り,8年間デザイン会社に勤務後,独立。
⑵デザイナーとして嬉しかったことや達成感はありますか?
(谷越)
オープンして賑わっているところが感動。(目的や目標が達成)僕らの仕事は間接的で直接お客様の反応が見られない。
(高田)
お客さんが喜んでいるとき
⑶制作に詰まったときはどうするのか?
(谷越)
ホラー映画が良い。手札(仕事量)をなるべく捨てる。簡単な仕事を終わらして手札を捨てる。小さな達成感は持久走に良く,モチベーションが上がった時に難しいものや止まっていたものに取り組んでいる。
(高田)
仕事を辞める,一旦,手を離す。そして時間を決めて,取り組む。エンジンをかけながらテンションが上がるのを待つタイプ。
⑷デザイナーを辞めたいと思ったことは?
(谷越)
嫌なクライアントさんや嫌なことが重なったとき。もっとも辞めたいと思った時代は,会社員時代先輩から,センスがないのにデザインしていると言われて辛かった。
(高田)
遅くまで仕事をしていた時。深夜12時が当たり前だった。
⑸デザイナーは天職か?
(谷越)
自分がやりたいことと合っている。コミュニケーションをとりながらデザインできることは自分に合っている。
(高田)
デザインすることは短所で,デザインを使うことは天職かと思う。人と関われる仕事は合っている。
⑹グラフィックデザイナーになるためには?
(早苗)
形を作ることが大事だが疑問を持つことや見る視線
(高田)
まずやってみる。
(谷越)
自分の好きなことを見つける。(雑誌,人,もの,場所)なぜ好きなのかを整理する。
⑺中学校で取り組めるデザイン授業はありますか?
(高田)
山形県大蔵村肘折温泉で街の見方を変えるワークショップを行った。街を歩いてもらって,ギザギザ,ふわふわ,ツルツルというテーマのものを街で探してきてください。普段見えていることの,いろいろな角度からからものを見るトレーニングを行なった。
(谷越)
真似してでも良いので,やってみるということ。例えば格好良いポスターを作ってみる。実際同じものにはならない。クセや感覚がわかり,カッコ悪い感覚をわかり補えることに繋がる。
(早苗)
旭川クリエイターズクラブでは,学校にある数字に見えるものを探すワークショップを行っている。視点の切り替えることで,普段の生活から発見や疑問に思う。目を養うことで力をつける。
⑻あなたにとってデザインとは,デザイナーになるには必要なことは?
(高田)
好きかどうか。クリエィティブは世界を変えている仕事。世界を変える力を持っている。クリエィティブの仕事は素晴らしいと思う。
(谷越)
デザインは翻訳すること。ユーザーとしてデザインを考えている。デザインは人の感情を変えることができる。良いものを良いと人に伝えることは難しいが,伝わるように翻訳するのがデザイン。
⑼職場と生活は同じ場所なのか?
(高田)
事務所を借りている。最初は事務所兼自宅。切替できるようにしている。
(谷越)
自宅。事務所を持った方が良いと言われる。ボール飛んでこようが騒がしくても仕事ができる。(できるようになった。)