デザイン×経営セミナー9回目は、テクノロジーとデザインに精通するデザインエンジニアの田川欣哉さんをお招きし、会場とオンラインのハイブリッドで開催しました。
特許庁のデザイン経営宣言の報告書をまとめた委員の一人でもある田川さん。
その報告書で「デザイン経営」は、ブランドのデザインとイノベーションのデザインを通じて、企業の産業競争力の向上に寄与するとされています。
セミナーでは、後者のイノベーションのデザインを起こす組織や人材についてお話しいただきました。
どうして今これほどにデザインが注目されているのか、どうして私たちにデザインが必要なのかを、産業とデザインの歴史をひも解きながら説明いただき合点がいったところで、それでは、どのようにイノベーションを起こすのでしょうか？
田川さんは、ビジネス（戦略・企画・マーケティング）とテクノロジー（エンジニアリング）とクリエイティビティ（デザイン、ユーザー理解）の3つの能力を統合させることができる組織が、イノベーションを起こす理想の形だといいます。
効率の重視や組織のサイズに合わせ、働き方は「分業」になってきました。この専門性の壁を乗り越えようという話です。
各領域の専門家たちが、互いに結びつきながらアイデアを実現していくことで、ユーザーに支持されるプロダクトやサービスを創造できるのです。
田川さんの計らいで、会場にお越しの皆さんには、1人1冊田川さんの著書「イノベーションスキルセット」のプレゼントがありました。読んで一層理解を深められますね。
終始、平易な言い回しを使った田川さんの話し方も、多くの皆さんの学びになったのではないでしょうか。
田川さん、大雪に負けずご来場いただいた皆さん、ありがとうございました。
主催：あさひかわ創造都市推進協議会
